






ライブ用マイクプリアンプ編
20年程、ほったらかしにしていた機材ですが、、、
Symetrix 528 Voice Processor
80~90年代のアメリカ製1chマイクプリアンプ
手に入れた20年ぐらい前はSymetrixは
プロスタジオの定番機器でしたので
これもわりと高価だったかなと思います。
価格は忘れましたが楽器店で10万~15万?ぐらいしたかな。
それもデモ様の展示品なので今から思えば少し騙されたのかと、、、
でも当時は安価なアウトボード機材はなかったので
自宅録音用に無理して買ったように記憶してます。
Vocal用のチャンネルストリップタイプの
1Uヴォイスプロセッサーです。
真空管を使っていませんがマイクプリアンプとしては
素直な飽和感で独特な歪みがありレンジも広い感じがします。
チャンネルストリップとしての構成は
マイクプリとディエッサーとシンプルでも秀逸なコンプとエキスパンダー。
最終段の3バンドのフルパラメトリックEQは上品でクリーンです。
マイクプリ以外はすべてバイパスを選択可能です。
OutPut Gainの隣にはOutPutLevelとコンプとディエッサーの
GainReductionメーターが選択出来ます。
主電源のスイッチはどこにもありません。
電源コードの抜き差しです。
コンデンサーマイク用のファンタム電源のスイッチは
面倒なことにリア側にあります。
うっかりファンタム電源入れっぱなしで、
電源コード抜くなんてこともあるので恐ろしい。
エキスパンダーの効用で無音状態で一切のノイズが無いので
クリーンな感じがします。
ようするに電源ノイズはありません。
音が入ってくればマスキングで余分なノイズ成分は解らなくなるし、、
実は購入当時、コンデンサーマイクは持っていなくて
ダイナミックマイクでの宅録でした。
そのダイナミックマイク(シュアーSM58)との相性が今ひとつで
当時メインで使っていたフォステックスのかなり大きなアナログミキサーの
マイクプリアンプの方が豊かな音がしていたので、
Symetrix 528は妙につまった音の印象があり、ほとんど使いませんでした。
先日20年ぐらい、ほって置いたこのSymetrix 528に通電してみました。
EQ部に一部ガリが出ていましたが、その他は大丈夫なので、
まずは安価なJTSのコンデンサーマイクNX.9でチェックをしました。
なんと、あら不思議、とっても良いじゃありませんか、、。
手持ちの真空管マイクプリアンプの
UNIVERSAL AUDIO LA-610 s.eとは違うけれど
独特な歪み感があり、レンジが広い感じがしていて、
口が大きく見えるように聞こえるのです。
別の表現だと、、「音の粒子は細かいですが、太い」のです。
真空管仕様だと「音の粒子は大きくて、そのせいで太い」になるかな。
今まで寝かせて置いて熟成した訳ではないから
コンデンサーマイクとの相性が良かったんでしょう。
これなら使えると思いました。
手持ちの真空管マイクプリアンプの
ART TPSⅡやBEHRINGER MIC2200 U.Pと
比較すると、このSymetrix 528の方が音は数段良いと思えました。
太く甘いトーンのするUNIVERSAL AUDIO LA-610 s.eといい勝負です。
思いがけず、古い機材が復活したのでした。
ラックに仕込んでライブ用に持ち出して使って見ます。
パラメトEQ部、長年ほって置いたので一部ガリが出ました。










録音使用機材編Vol.9
(限りなくラストに近い報告かも)
LA610 Signature Edition編
原寸表示
UNIVERSAL AUDIO LA-610 Signature Edition (#318)
手持ち機材のレポート
LA-610 Signature Editionというレトロな雰囲気の
真空管マイクプリアンプ&EQ&コンプレッサーは
一言で言えば、ガッツがあって音が太い。
かと言って、高音域が無いかというと、そんなことはない。
周波数特性は20Hz~20KHzと広い。
コンプもかけ過ぎなければ嫌味なく自然な感じ。
もともと生ギターとヴォーカルの録音では
コンプはべたべたにかける必要はないのだから
自然な感じは大歓迎。
EQも割り切りが効く設定だ。
とにかく音にガッツがある、
ヴィンテージ設計はシンプルで王道なんだろうな。
LA-610 Signature Editionは
60年代の伝説的ミキシングコンソール610を
ベースにした復刻版LA-610のモデファイ・モデルで
米軍放出の新品のまま保管されていた真空管3本と、
ヴィンテージには欠かせないCineMag社製の
カスタムメイド・トランスフォーマーを入力と出力に採用してある。
この「CineMagトランスフォーマー」は1940年代からALTEC等の
往年の名機のトランスの製造を手掛けるReichenbachファミリーが、
当時と変わらぬ手法で丁寧に製造する、こだわりのトランスフォーマーだ。
ヴィンテージ・アウトボードの独特のマイルドなサウンドは、
こうしたトランスの特性がその要素の大半を決定付けているようだ。
このことは見逃されてしまいがちな話だが、
回路上のマッチングなども関わっているので
安易に古いトランスを機材と機材の間に挟んでも
まろやかになるとは限らない。
研究熱心がこうじて実験して出た答えだ。
コンプレッサー部はオプチカルコンプなので
同じくUNIVERSAL AUDIO LA-2A同様
シンプルなゲインコントロールになっている。
普通のコンプのような細かい設定など一切無し。
アメリカで1台1台丁寧に職人によってハンドメイドされるので
たとえばディスクリートの基盤の半田付けなども、
やはり安心感がある。
このような特別な真空管やトランスという稀少パーツ使用の為に
全世界500台限りの完全限定生産で、
日本国内に入って来たのはたったの20台だけ。
(シリアル番号で#313~#332の20台)
手元にあるのはシリアル番号の#318
日本で6台目だ。
この真空管マイクプリアンプ&EQ&コンプレッサー
LA610Signature Editionを通しての
4種類の使用コンデンサーマイクのインプレッション。
Vocalに使用する頻度が高いコンデンサーマイクの
Blue Baby Bottleは音が太いので
マッチングはどうかといえば
まったく問題なし。
Blue Baby Bottle
Baby Bottleは高域も低域もビックリするほど伸びていることが判る。
やはり秀逸な評判通りのマイクだ。
(きくち寛・全集Part5は6曲中4曲がBaby BottleでVocalを録った。)
RODEの2本のマイク(K2とNT1-A)の特徴もはっきり判る。
真空管マイクのK2はまろやかになる。
レベルや位置関係を探って近接効果でつややかさも出せる。
K2は生ギターに使うことが多い。
K2
NT1-AはもともとHi上がりな傾向があるから太くなってガッツが出る。
声に対して反応が早い感じがする。
本当にコストパフォーマンスが高いことを感じさせてくれる。
NT1-A
NT1-Aはかなり安いコンデンサーマイクなんだが
実売価格がそれより安いが、評判の良いMarshall Electronicsの
MXL2003が新しく手元に届いたので試してみた。
Marshall Electronics社のMXL2003
周波数特性が20Hz~23KHzでハイが23KHzまで伸びてるので
太いLA610 Signature EditionならMix時にEQでハイを調整なくても
丁度良いかと期待した。
(マイクで普通記載されている特性は20KHzまでがほとんど)
Baby Bottleの方がレンジは広いけど
MXL2003は余分に膨らむところが無くて
明るくて、抜けがすごく良い!
Baby Bottleでは口が大きくなるところを
MXL2003はいい意味で少し小さくして、
クリアーで歌いやすくしてくれるようだ。
実際に録音して、Mixする時にEQをどのように変化させるのか
これから試したいところだ。
今はまだそこまで調べていない。
でもこのマイクはかなり使えると思う。
相性がいいかも知れないな。
次のCD「きくち寛・全集Part6」のVocalのメインマイクかな。
NT1-Aは耳元で早口で歌う明るい現代っ子
Baby Bottleは顔の正面で大きな口で歌う欧米人
K2がちょっと離れて、まろやかな口調で歌う渋めの大人
MXL2003は素直に明るくしっかり思いを伝えるレディってとこかな?
自分の声質で判断しているから
これが万人に当てはまるものではないけど、
こんな表現が浮かんでくるほどマイクの表情が判るので
マイクプリアンプは良いものが必要だ。
マイクがある程度のレベルなら、
肝はマイクプリアンプだ。
つくづく思うけど、
最近ではマイクは価格じゃ判断できないような時代に入っていると思う。
マイクプリアンプが秀逸なものであれば、
なおのことマイクの個性も出てくるのだから、
一番大事なのは価格より声質との相性だと思う。
声との相性が良ければ数十万のものも
実売価格が一万円台でも(個体が良質なものなら)
同じ結果を出せるものなのかもしれない。
むろん素材側の歌い手の実力が基本的にしっかりしていないと
話にはならない訳だが。
1976年にデビューしてからの
キングレコード時代や移籍後のクラウンレコード時代は
スタジオ定番のノイマンの高価なマイクで
何枚のもLPやCDのVocal録音をしてきたが、
時代が変化して個人でも良質コンデンサーマイクが
手に入るようになったから、
昔じゃ絶対考えられないプライベート環境が生まれている。
とは言うものの
ヴィンテージのRCAのリボンマイクは使ったことが無いし、
音を比較するTVで、その音を以前聞いただけだが、
いつまでも垂涎の的である。
RCA44BX
また昔からレコード会社のスタジオでお世話になっていたノイマンの
数種類のマイクは、やはり縁があれば手に入れて使いたいと思う。
Neumann U87Ai
フランク・シナトラの歌を聴いたことがあれば
そのレコードの音はミキシングコンソール610を通しているはず。
何故なら60年代からフランク・シナトラやドアーズを始め
無数の名盤のレコーディングに活躍してきたのが610だからだ。
その復刻版のLA610もヴィンテージ独特の太く温かな音だし
さらに希少パーツでヴィンテージテイストにモディファイされている
Signature Editionなら、なおのこと。
この機材を使って目の前でフランク・シナトラが歌ってくれたら
脳波は全部アルファー波になってしまうだろうな。
Universal Audio社の創業者の長男、現社長の Bill Putnam Jr 氏の
サインも認定書に実筆で書かれている。
自分は結構、凝り性な性格で、気になることはとことん追求してしまうから、
過去に真空管を高価な古い物に差し替えたり、機材の間にライントランスをはさんだり、
試行錯誤でヴィンテージな音を追及をしてきたが、結果的に不満は残っていた。
それが見事解決した訳だ。同時にマイクの個体特性も判りやすい。
PC内でデジタル処理される現代の録音現場で
フロントエンドのヴィンテージアナログ機材は 貴重だ。
今振り返れば、スタジオで歌うだけだった若かりしLP時代、
いつしかCD時代になり、音源の制作で自らMidiの打ち込みを
20年して来た後、その限界や音声データー貼り付けの不自然さに戸惑い、
原点回帰して生ギターと生身の歌声だけで
音を表す方法を選び取った自分にとっては
ヴィンテージテイストあふれるレトロなアナログ機材は
良質な生ギター同様に大切な位置を占める。
きくち寛の現在の声、少しハスキーな声を
温かく理解してくれる味方が、常にすぐそばにいてくれる感じがする。
録音使用機材編Vol.8
08.5月の組み合わせ
いろいろ試して試行錯誤してきたが
宅録でのVocal録音の現在のベスト接続は
Blue Baby Bottle コンデンサーマイクを
真空管を1980年代のユ-ゴスラヴィア製の
AEG.ECC83に差し替えた真空管マイクプリアンプ
STUDIO PROJECT VTB-1に通し
それを真空管ブレンド100%にして
ライントランス(LL1524使用)に通し
さらにRENEGADE の2CHラインバッファー重低音仕様に通し
ミキサーのMACKIE ONYX 1640に入れる。
このMACKIE ONYX 1640はPCとの間の
オーディオインターフェースとしての役目。
全てのケーブルはmogami(モガミケーブル)で繋ぐ。
MACKIE ONYX 1640からはFire wire I/OカードでPCに入れる。
PCでVegasにてマルチで録音する。
リバーブは外付けで、成分だけをマルチで同録しておく。
PCにてプラグインエフェクトで処理をしてマスターを作るが
基本が出来てると過剰に処理しなくても充分使える。
Blue Baby Bottle
歌を録るにはかなりお気に入りのコンデンサーマイク
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真空管を1980年代のAEG.ECC83に差し替えた
マイクプリアンプSTUDIO PROJECT VTB-1
真空管の歪みで元気よさが加味される
ノイズは若干あるが、
マスキング効果で充分カバー可能。

RODEの真空管マイクK2は生ギターを録るときに使う
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デフォルトで組み込まれている真空管SOVTEK.12AX7を
1980年代のSIEMENS.ECC83に差し替えた真空管マイクアンプのART.TUBE MP
これは単体でも太いがVTB-1よりは、幾分おとなしい音がする。
これはRODEの真空管マイクK2を通し生ギターを同録するときに使う。
Vocal用Blue Baby Bottle はSTUDIO PROJECT VTB-1に通し
さらにライントランスに通し、バッファーアンプで音声信号の血を濃くする。

スウェーデンのオーディオ・トランス
ルンダール社のLL1524はえらくHiFiだ。
1:1なんだがこれを通すと
すこしLoは減って絞まる感じ?
不思議なナチュラルなコンプがかかったようになる。
まだまろやかではない。
曲調やその日の声質で使ったり、
はずしたりする方が良いかも。
RENEGADE の2CHラインバッファー/ディスクリート
重低音仕様にしてライントランスの後に
通すとVocalが幾分まろやかに太くなる。
当初ビンテージのライントランスをかますことで
太くしようと考えていたが、(NEVEのマイクプリのような)
このバッファーアンプでその代わりが出来たようだ。

Mackie ONYX 1640
16chのアナログミキサー
録音時はFire wire I/Oカードでインターフェースとして使用
これはかなりHiFiでレンジも広く音が良い。
これのマイクプリを直接使うと声質が荒れてるときは
荒れたまま録れてしまう。比較すると細いかな。
マイクコードからラインコードまで
全てmogami(モガミ)を使うところがミソ。
モニターのヘッドホーンはSONY MDR-CD900ST
最後にテープコンプをかける意味で
TEACの2tr38オープンテープに落とすことも考えたが
TEACの2tr38オープンテープデッキ
オーバー気味に録音するとアナログ独特のテープコンプがかかる
あえてそこまでしなくても良いか、、。
生で録音だし、充分アナログ感はあるから。
今のところ予算の関係で
試行錯誤の結果のこれがBESTかな。
ビンテージの機材は予算上無理だけど
まろやかに太くクリアーになった。
ビンテージの王道!!垂涎もの、リボンマイク!!
RCA44BXの復刻版マイクAEA R44 CNE ribbon microphoneの音を
試して見たい希望はあるが、まだ今は無理かな?
これって40万ぐらいするんだ。
これは存在感のある音になるんだな~~。
生ギターと歌の同録で、
出来うる限り自身の全ての楽曲を残して行こうと思っている。
一時期20年ほど、のめり込んでいたPCでのMIDIでの打ち込みは
充分やって来たから、限界も判ったし、つまらなくなった。
これからビンテージテイストのチャンネルストリップを探そう!
録音使用機材編Vol.7
ケーブルを変える
録音に使うコンデンサーマイクのコードを
音のいいモノに交換してみた。
Belden(ベルデン)とmogami(モガミ)で、
どちらも高音質のケーブル。
Beldenはオーディオ関係で
有名なアメリカの老舗メーカー。
mogamiは日本のメーカーで
モガミ電線のNEGLEX OFC導体が使われており、
高音質のサウンド・レコ-ディング用に設計されている。
その昔、秋葉原のラジオデパートで
いろんなメーカーのOFCのケーブルを
束巻きで買って自作でコードを作っていたけど、
どの道CDになったら音が変ってしまうから、
まあそこまでこだわらなくても、
いいかなと思ってしまい手を引いていたが
今回は音の良いマイクも手に入れた関係で
録音時に気持ちよくなるためにもと思い
高品位のケーブルを使ってみた。
Beldenもmogamiも
どちらも今までのものよりは
さすがにクリアーでいい音になる。
困ったことに、
真空管マイクプリアンプのかすかなノイズが
今までさほど気にならなかったのが、
はっきり判るぐらいクリアーだ。
う~ん困った。
瞬間思ったのは
真空管のプリアンプこれから使えないジャンてこと。
この際、真空管のアナログ的な歪みをあきらめて
ミキサーのMACKIE ONYX 1640 に直で接続か。
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Mackie ONYX 1640 アナログミキサー
Fire wire I/OカードでPCに直結してあって
マルチに録音できるから便利だ。
音も良いしね。
このミキサーのマイクアンプは定評があり、
安心感があるからいいか。
それに新しいマイクのBlue Baby Bottleは
評判通り明るくて太くてクリアーだから
真空管関係の音をブレンドしなくても
充分気持ちが良い!!!

Blue Baby Bottle
バルト三国のラトビア産のレトロなビンテージテイスト溢れるマイク
ショック・マウント・アセンブリーと
遊び心溢れたハンドビルト・メタル・メッシュ・ウィンドスクリーンを付けたところ。
これって付けながらレトロだなとか、ネジを毎回はめるのは手間だなとか
ラトビアって国全体がレトロなのかなとか、思ってします。
ところで baby bottle って訳すと哺乳瓶なのかな?
これからはミキサーのマイクアンプを
直で使うことにしよう。
mogami-XLRオスメス1mマイクコード
録音だけしか使えないよ、高いからメートルそろえられないもん、
PAで使うにはメートルが絶対足りないしね。
ところで、mogamiの方が幾分安いのだが
Beldenより確実に音が太くてクリアーだった。
どうしてこんなに違いが出るのだろうか。
判ってしまうから困ったもんだ。
う~ん、これははっきり日本の勝ち!だな。
これから全ての機材関係のコードを
mogamiに統一したくなった。
録音使用機材編Vol.6
軍用真空管
旧ソ連製真空管6922が届き、
真空管マイクのRODE K2の無印6922と
差し替えてみました。
懸念された真空管ノイズは全く無く、
無事に使える。
さすが軍用の高信頼管だけはある。
1980年代の未使用新品。
現行品のメーカーがオーディオ用に
作っているモノとは信頼感が全く違う。
ボサボサ、ゴソゴソの真空管ノイズは皆無だ。
オーディオ用にスピーカーから聞こえる
ノイズレベルの話ではなく、
マイクプリアンプからミキサーへ通して
ヘッドフォンでのシビアーな音チェックに
合格するモノを売ってくれないとね。
現行の真空管の多くが
オーディオ用のレベルでのノイズチェックで
合格しても、シビアな音のチェックでは
合格しないようなモノを製造していると知って
がっくりしていたけど、
今回やっとしっかりしたものが手に入って
ほっとした。
旧ソ連の軍用真空管もやっと
こんなところで平和利用されるわけだよね。
録音使用機材編Vol.5
真空管差し替え延長戦
旧ソ連軍の軍事用真空管の話。
その前に
先日、小型真空管マイクアンプのART.TUBE MPの
真空管SOVTEK.12AX7を
1980年代のSIEMENS.ECC83に差し替えて
音の変化を体験したけれど
今回は小型真空管マイクアンプの
STUDIO PROJECT VTB-1も
真空管を無印現行品12AX7から
1980年代のユ-ゴスラヴィア製?
AEG.ECC83に差し替えた。
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STUDIO PROJECT VTB-1
音は変っただろうか?
しっかり真空管を暖めてから試してみた。
やっぱり気持ち太くなって滑らかになっている。
ひずみ加減が落ち着いている。
歌うときに幾分コントロールしやすくなった。
現行品の真空管より古いモノの方が
やっぱり良いな。
でも真空管だとマイルドになるかって言うと
決してそうじゃない。
どちらかと言えば、
元気がよくなるというか少し荒れる感じかな?
高域の音が微妙に歪んでくるからか
それが艶やかさになるらしい。
EQでいじっても出てこない感じの存在感。
ICオペアンプの音はむろん論外だが
トランジスターのFETの音より
好みの人は多いらしい。
自分としてはトランジスターでも
FETの音は太くてすごく好きだ。
現代では真空管信仰のようなものもあって
ヴィンテージの機材の音、
たとえばビートルズの時代の
録音された音の太さは現代のハイファイな
デジタルの機材では真似が出来ないから
当時の機材が高値で求められている。
その機材の中には真空管が入っているので
真空管信仰のような感じになっている。
でも本当はもしかしたら、、
真空管が良いわけではないかもしれない。
だって現在も製造されている真空管は
粗雑でボコボコザワザワサワサワという
独特なノイズが出ることが多い。
オーディオのスピーカーでは
判別出来ないレベルのノイズが満載。
60年代の真空管はそのようなものは
排除されていたのだろう。
80年代のモノでさえ、マトモなものがある。
だから現行品を差し替えても決して良いとは
限らない訳だ。自分で体験済み。
録音時の追求は
CDやMP3などに変換されれば
意味が無くなってしまうかもしれない。
ただ無駄だと判っていても、
録音時に音声信号の血が
濃くなるように思えて
マニアックになって追求してしまう。
実は真空管をいじるより、
ビンテージの音を求めるなら
ライントランスを噛ませた方が
音は太く心地よいらしい。
うーん、次の課題だな。
実験するぞ。
それにしても人間は
少し歪んだ音の方を好むらしい。
だから今でも真空管のオーディオ機器は
人気が高い。
お金に余裕のある人はたかられている。
ところで本題に戻ろう、
前回失敗していた真空管マイクのK2の
真空管差し替え事件の
延長戦をする予定だ。
今回は旧ソ連製真空管 6Н1П-ВИ(6N1P-WI)
ECC88/E88CC/6922 Wマイカに
差し替えて見ることになる。
1976年、函館空港に亡命の為、
強引に着陸したソ連戦闘機は
当時の最新鋭戦闘機ミグ25だった。

日米でそのミグ25の心臓部を開けて見ると、
なんと、まだ真空管を使っていたらしい。
もし本当に最新鋭で世界一早い戦闘機が
真空管を使っていたら実に驚きだ。
シンプルな国なのか、真空管でもよい所は
時代遅れでも使うっていう見えも外聞も無い
国だったんだろうか。
という訳で
その当時の軍用の真空管をマイクの中に
使って見ることになるわけだ。
旧ソ連軍の軍事用だから
高信頼性の真空管らしい。
1980年中期~後期のMADE IN USSR
未使用の新品なので
どんな音になるのかな?
今はただ、ボコボコ、ザワザワ、サワサワとか
不良品独特のノイズが出ないことを祈るのみ。
こんな話はきくち寛の歌とは関係ないよな、
でも、音って、不思議な力を持っているんだ。
自分の声を録音するために、
いろいろ試行錯誤していると思ってね。
録音使用機材編Vol.4
コンデンサーマイク
原寸表示
返品して新しく届いたE88CC/6922 JJ ゴールドピンの
双極マッチ真空管をRODEのK2に差し替えてみたが
やはりサワサワゴソゴソと聞き取れるノイズが出てくる。
仕方なく、もともとの無印の中国製の6922に戻すと
K2からは、まるっきりノイズは出ない。
JJの現行品のE88CCは製造元で
セレクトされて、ピンをゴールドに
してあると書かれているが、
不良品ばかりかよ。
オーディオ用の甘い基準でなら
通ってしまうといわれる
真空管ノイズなのか。
録音では、なんともどうしようもない。
結局はK2に入っている元々の無印の
中国製?の真空管が一番マトモでした。
K2そのものは、クリアでいいマイクだから、
マイクプリアンプで音を変化させてみるか、、。
RODEのFETコンデンサーマイクNT1-Aも
かなり使いやすいマイクだけど、
真空管を使ったK2はそれより一皮むけた
厚みとクリアーさと重さがあると感じる。
ただどちらが自分の声に合っているのかが
まだ判断できない。
TUBE MPの真空管を元々の
現行品のSOVTEK.12AX7から
80年代のSIEMENS.ECC83に
差し替えたことによって
NT1-Aがかなりいい感じになったし、
K2も立体感や空気感があるし、
どちらが自分の声に相性がいいのだろうか。
低域の声の感じは
楽曲の音域にも左右されるから
曲にあった方を選んで見るしかないか。
NT1-Aは吹かれに弱いから
歌うときにポップガードは不可欠
それでも近接効果で膨らむ100Hzあたりの低域に
気をつければ録り終えた後も、
そのテイクはEQをいじることもなく使える。
先日ヴァイオリンを録音したときに
両方のマイクを立てた。
バイオリンの音の飛ぶ位置にK2
ネック側にNT1-Aを立てた。
マイク自体はK2の方が
音に重厚感と奥行きがあって
ランクは上だと思うが
録り終えたテイクを聴いて
マイクの位置の関係からかもしれないが
明るいNT1-Aの方を使うことになった。
さて声に関して
NT1-AとK2両方を立て歌ってみると
K2の方が間違いなくクリアーで太い。
でもNT1-Aは処理をしないでもそのままテイクが
使えるのには驚きである。

NT1-A めちゃ軽い、350gぐらいで中身入ってるか
心配になる。でも明るい音です。
rode K2は真空管が入ってる。本体だけで762g。
結構重量感がある。
電源サプライは1kgぐらいあるかな。
時間がたつと暖かくなるから冬向けだ。
NT1-Aの音は明るい日向の音だ。
K2は男っぽい影がある音だ。
K2は乗りこなすのに覚悟がいるような
暴れ馬の感じもする。
要するに自分の声をシビアに録ってくれるから
声の調子が悪いときは、使いこなせない。
NT1-Aが小回りが効くエコカーなら、
K2は3000CCで近い距離を
移動するような感じかな。
せっかくだからK2用に
もっと相性の良いマイクプリアンプを
探して見るのもいいのかも。
それと、ライントランスも探してみるか。
さて、次の録音をしようと思う。
今度は「風のオルゴール」の番だ。
録音使用機材編Vol.3
真空管差し替え.3
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E88CC/6922 JJ ゴールド 双極マッチ真空管
返品で新しいのがやっと来た。
販売するところのHPには、
全て検査しているような書き方が
されていたと思うが
初期不良だったから、
うん??てな感じ。
ピンがゴールドメッキされているのは東欧の製造側が
いいものを選んでそのように特別ゴールドメッキしていると
なっているが、??なぜ初期不良なのか??な
今の世の中、レトロな真空管でさえも偽装なのか。
ちょっとお腹がシクシクする。
え?賞味期限偽装じゃないって?
それでも懐かしい真空管がまだ製造されているのは
うれしいし、それを使っている機材がまだ活躍しているのは
ほんと、うれしい。
真空管マイクK2の中国製の真空管6922には
ギョーザじゃないから農薬は混入されていないけど
やって来たチェコのJJ6922に差し替えてみた。
まだ音の変化は判らない。
もっと時間をかけて感じてみようと思う。
録音使用機材編Vol.2
真空管差し替え.2
やっと届いた東欧の真空管E88CC/6922が
初期不良?なのか差し替えるとノイズが出る。
ボコボコモコモコボサボサと空気を押すようなノイズ。
使えない。
即送り返すことになった。
交換品が確かならいいのだが、、。
宅急便の箱は梱包がしっかりしているけどあまりに軽い。
厳重にしてあっても中身は何グラムの真空管。
差し替え前の記念撮影
左側に中を開いたRODE K2真空管コンダンサーマイク
ミキサーの上に、右から現行品のゴールドピン仕様のE88CC/6922、左に無印中国製の6922
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録音使用機材編Vol.1
真空管差し替え.1
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ART.TUBE MP
小型真空管マイクアンプのART.TUBE MPの
デフォルトで組み込まれている真空管
SOVTEK.12AX7を
SIEMENS.ECC83に差し替えた。
SOVTEK.12AX7はロシア製
SIEMENS.ECC83はドイツ製
実は15年ぐらい前に自作で真空管アンプを
作ったとき使ったECC83(12AX7)が
SIEMENSとAEGと2本あったのを思い出し
今回差し替えてみた。
調べると
SIEMENSブランドが
VEB Muehlhanusen Roehrenwerke社製
AEGブランドが
ユ-ゴスラヴィアのEI社製
さらに調べると
Telefinken製ECC83を
実際に製造していたのはOEMで
「VEB Muehlhanusen Roehrenwerke社」
そして
1984年から1992年にかけて
Telefunken社は、EI社製のECC83を
「AEG」ブランドで販売したとのこと。
全く同じラインのものが「SIEMENS」等
異なるブランドでも販売されたらしい。
手元にある2本は同じ中身で
名前が異なるだけらしい。
ビンテージ機器の中身の真空管は
時代によってはOEMだったりするから
人間ってブランドに左右されるものなのか。
今回の聞き比べの状況は下記の通り
SIEMENS.ECC83に差し替えたTUBE MPに
RODEの真空管コンデンサーマイクK2を繋ぎ
ミキサーのMACKE.ONYX1640に立ち上げ
真空管の火入れに時間をかけてから
ヘッドホンSONY.MDR-CD900STで
自分の声をいつものようにモニターした。
聞きなれた自分の声は
元のSOVTEK.12AX7より
粒が細かくなり(密度が濃く)
荒れが無くなり太くなった。
望みのビンテージのような
「まろやかさ」は、まだまだだが
安い真空管マイクアンプでも
これなら使えるように思えた。
真空管は一本一本の個体差もあるので
残っているAEGの方にしてみれば
これも違いがでるのかも知れないが
ブランドでの違いではなく
あくまでも、
真空管の個体差での違いでしかないだろう。
次は真空管コンデンサーマイクK2を
無印の中国製6922からチェコ(スロバキア)JJの
6922ゴールド双極マッチ品に交換してみようと思う。
これって現行品の真空管の割りに割高。
すでに取り寄せ中。
希望より固めの音になるかも知れないので
不安と期待が膨らむ。
この次はK2の真空管差し替えの違いを
報告できると思う。
それ以降にRODEの真空管コンデンサーマイクK2と
同じくRODEのFETコンデンサーマイクNT1-Aの
音の違いも報告できると思う。
むろん価格が違うけれど
真空管とFETの違いは既に感じている。
ところで
真空管の音は太いとか
まろやかとか
一般的に言われているけど
果たして本当だろうか?
結論は出ないけど、
今回はマイクプリがメーカーによると
しっかり作られているという
ミキサーMACKE.ONYX1640の
マイクプリでの音より
玉を差し替えた真空管のマイクプリを通したほうが
確かにクリアーで太く、血が濃くなった気がする。
でも
「まろやかさ」に関しては
う~ん、まだまだかな。
高級なビンテージ機器とは比べることは
自分としては今のところ出来ないので、
なんとも口惜しいが、
真空管を換えただけでも音が太くなったのは
事実感じられたことになる。
太いとはEQでの音質調整では決して味わえない濃さのこと。
今後は音声信号をハイレベルなトランスに
最終段でくぐらせてビンテージ機器のように
音を「まろやか」にしてみたい。
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